VMware FusionとParallelsを比較してみた

MacBook Pro Retinaに仮想化でWindows 8をいれて暫く使ってみました。

VMware Fusion5とParallels Desktop 8の試用版を使って試した見ましたが、Parallels Desktop 8の方が使用期限切れになってしまった。

結論としては、どちらも大差ないのでコスト的にお得なVMware Fusion5を買おうかと思います。

今回は仮想環境というところでパフォーマンス的にどうかと思いましたが、Core i5のMacBook Pro Retinaの仮想環境でもWindows8は快適に使えました。
Parallels Desktop 8の方がグラフィックのパフォーマンスは良いと聞きますが、筆者はゲームとかするつもりは無いし、今回試用した限りでは目立つ差はなかったです。
リアルなWindowsマシンも普段Core 2 DuoのThinkPadを使ってますが、そちらを使う必要は無くなるだろうな、と思うほどには普通に使えました。

試用する中で気になったのは、Retina対応です。
VMware Fusion5とParallels Desktop 8もRetinaには対応済みです。
Retinaモードにするには、それぞれ下のように設定します。

ParallelsRetina

 

 

 

 

 

 

 

VMWareRetina

 

 

 

 

 

Retinaでの表示する場合、初期設定がVMware Fusion5とParallels Desktop 8では違っているので最初の印象はだいぶ違いますが、同じ設定にすればどちらも表示に大差ありません。
初期設定というのは、Windows側の設定です。

どちらも、Retinaモードで起動するとWindows側の画面解像度の設定が最大解像度に設定されます。ただし、文字サイズはVMware Fusion5では100%、Parallels Desktop 8では199%に設定されていました。これはWindows側の設定です。

このため、VMware Fusion5だと画面内の文字やUIがとても小さく表示されて実用的ではありません。Parallels Desktop 8では2倍程度に拡大されるので、ちょうどいいサイズの文字やUIに設定されています。
VMware Fusion5でも同じように文字サイズを大きく設定すれば、同じような表示になります。
文字サイズでなく、解像度の設定を変えてしまうと全体的にぼやけた表示になるので注意です。

こうしておけば、VMware Fusion5もParallels Desktop 8もRetina画質のきれいな表示で使えます。

ただ、問題は多くのWindowsアプリケーションは文字サイズを100%に設定しているのを前提に作成されていることです。こういったアプリケーションでは、文字サイズを100%以外に設定すると表示が崩れたり文字がぼやけたりして問題がでます。
これはMacBook Pro Retinaで、Retina非対応アプリを使ったときと似ています。

WindowsでもRetina画質を満喫するにはアプリケーション側の対応が必要ということですね。Windowsでも今後は解像度の高いマシンが増えていくだろうから、いずれ解消していく問題だと思います。

Retinaモードをやめて、文字サイズを100%にして、解像度で画面の広さを調整するようにすることもできます。こうすると解像度の設定がモニタに合っていない状態で使っていることになるので、VMware Fusion5もParallels Desktop 8も画質が落ちて文字などがぼやけた表示になってしまいます。
Retinaの恩恵は受けれなくなりますが、アプリケーション毎の変なトラブルはなくなるので、結局のところその方が快適に使えそうです。

全体的には、Parallels Desktop 8の方が気が利いているな思うことはあります。

先ほどの文字サイズの初期設定の内容についてもそうですし、マウスカーソルを移動するときに仮想環境のウィンドウの境界のところで一瞬カーソルにブレーキがかかるのも便利です。
Windows 8では画面の角がホットスポットになっていてカーソルをあてるとメニューが表示されたりするのですが、 VMware Fusion5だと角でカーソルを止めるのは難しいです。
ただ、筆者の場合はフルスクリーンモードで使っているのでどちらを使っても特に問題はありません。 フルスクリーンでなくウィンドウモードで使う場合は、Parallels Desktop 8のほうがこの点で使いやすいです。

ですが結局、両者の差は微妙なものなので、VMware Fusion5を選んで問題なさそうです。

あと、両方ともWindowsのアプリケーションをあたかもMacのアプリケーションのように起動するモードがあるんですが、あまり使わないかな。
VMware Fusion5だとMacのツールバーにWindowsのスタートメニューが表示されてそこからWIndowsアプリを起動、Parallels Desktop 8だとMacのドックにショートカットが追加されてそこから起動する感じになります。
アプリが起動されてしまえば、仮想環境であることを意識せずにWindowsアプリを使えて便利ですが、逆にそれが気持ち悪いのでちょっとお試しで使っただけで、この機能は使ってません。

両方ともなかなか慣れないのはキーボードですね。
どちらにしてもMacのキーボードでWindowsを使うわけなので、ちょっと混乱するし無理があります。例えば、F1〜F12キーを使うときにはFnキーと同時押ししなければならなかったりするのは面倒です。
また、WindowsでのキーとMacのキーボードでのキーのマッピングが VMware Fusion5とParallels Desktop 8で違います。どちらがいいというわけではなく慣れの問題だと思います。両方使っていると訳が分からなくなります。。

ショートカットキーにMacとWindowsで同じキーが設定されているとMac側が優先になるみたい。VMware Fusion5だと、Mac側のショートカットキーを無効にすることもできますが、そうすると日本語入力のモード切り替えがうまくできなくなったり。 この辺は試行錯誤して、地道に使いやすいやすく設定していくしか無いかな。
仮想環境を使っているときは、Windows側のショートカットキーを優先にして、なおかつ「英数」「かな」キーの挙動がWindowsとMacで同じにできるといいんだけど、どう設定すればいいのかよくわからない。

最後に、仮想環境を構築してから、妙にMacBook Pro Retinaが熱を持ってバッテリーの減りも早い気がします。これはTimeMachineが仮想ファイルを頻繁にバックアップしているからのような気がしてきました。下の記事を参考に設定して改善するか試してみようと思います。

VMwareFusionのバックアップ方法は、TimeMachineとAutoProtectで完璧! | それもまた人生なり


Tags: , ,