Logicoolの高級キーボードCraft(KX1000s)のレビュー


MacBook用にロジクールの高級キーボードCRAFT KX1000sを買いました。
Bluetooth対応の無線キーボードでCrownというダイアルがついていて、対応するアプリケーションを操作できるのが特徴です。

結論から言うと付属のUSBドングルUnifyingを使った無線接続で使うと素敵です。
Bluetoothで使う場合は色々制約があります。

つらつら書いていきます。

キーボードの物理的な感触とか外観

キーボードの感触はなかなかいいです。
押した時にしっかりとした感触があって気持ちよくタイピングできます。
近頃増えてきたアイソレーションタイプのキーボードでは最高レベルですね。
これまではRealforceとかFilcoの黒軸のを使ってましたが、このキーボードも負けてないです。
とはいえタイピングの気持ち良さはRealforceに譲りますね。
機能面ではこのキーボードは便利なので当面はこちらを使っていこうと思います。
普段はあまりテンキーとか使わないのでRealforceやFilcoではテンキーレスのタイプを使っていたのですが、このキーボードはテンキー付きなのでちょっと場所をとります。
ときどきマウスを使っているとコツンとキーボードにぶつけてしまいます。
稀にテンキーを使うときは便利なので、この辺は一長一短です。
でもテンキーレスモデルがあればそっちの方が良かったかな。。

それとテンキーレスなので左側が文字キーブロック、右側がテンキーブロック、その間にカーソル移動系のキーのブロックがありますが、それぞれのブロック間が少し狭いので、よく間違えてBSキーを押そうとして隣のInsertキーを押してしまいます。
この辺はすぐに慣れるかな。

外観は価格相応の高級感もあり、ずっしりとした安定感もあります。
結構重いですが、持ち歩くものではないので好ましいです。
キートップに印字されている記号はMac用の記号も印字されていてMac/Win両方使うユーザーにはありがたいです。
ただUSキーボード用の文字やひらがなも印字されているので、ちょっとゴチャゴチャしています。
僕的にはUS用の記号やひらがなは無い方が使いやすいかも。

キーにはバックライトがついていて暗い場所でも分かりやすくなってますが初期設定だとちょっと眩しいかも。
ちなみにセンサーがついているようで、手を近づけると点灯し話すと消灯します。

Bluetoothの問題

このキーボードはUnifyingとBluetoothでの無線接続に対応しています。
UnifyingはUSBポートを一つ占有するのが難点ですが、そもそもMacBook ProはUSB-Cポートしかないので直接させません。
なので自然にBluetoothで繋いでみたのですが、次の問題があります。

  • USキーボードとして認識されてしまう
  • CapsLockとCTRLのキーの配置が純正と逆で変更できない
  • Karabinerと相性が悪い

キーボードの種類はふつうは初めてキーボードを繋いだ時に設定できるし、後からもOS側で設定変更できるのですが、このキーボードはなぜか設定できません。
最初気がつかなかったのですが、いくつか入力できない文字があって変だなぁと思ったらどうやらUSキーボードと認識されていたようです。
変更しようとしても下記のOSの設定画面ではキーボード種類を変更のボタンが表示されません。

ただしこれには裏技があって、下記のプログラムを実行するとキーボードの種類を変更できます。

/System/Library/CoreServices/KeyboardSetupAssistant.app

ただこれで設定しても、再起動したりするとUSに戻ってしまうようなので毎回設定し直すのが面倒です。

また、Macではよくあることですが、キーボードによっては純正キーボードとCapsLockなどの配置が違っているので
設定を変更できるのですが、それもこのキーボードではできません。
下記の設定画面でCraftキーボードが選択できず、設定変更できません。

こんなときは、普段から使っていたKarabinerというキーボード設定をカスタマイズするツールがあって、それを使えばキーボードの種類や修飾キーの入れ替えもできるのでそれでいいかと思ったのですが、Karabinerを使うとこのキーボードの特徴であるCrownダイアルとか、Flowという複数のPCでキーボードを共有する機能が使えなくなったりします。
Karabiner – Software for macOS

Karabinerでは他にも色々便利な設定をしてキーボードを使いやすくカスタマイズしていたのですが、KarabinerをとるかCraftの独自機能を捨てるかという二者択一状態になってしまいました。

独自機能を捨てるとこのキーボードを買った意味がなくなるし、Karabinerを諦めると結構ストレスが溜まるので、どっちも僕にとっては致命的。
諦めてメルカリかヤフオクに出してしまおうかなとよっぽど思ったんですが、その前にUnifying接続を試してみました。
ただMacBook Proには直接レシーバーを挿せないので、接続している外部モニターのUSBポートに挿して使ってます。
するとちゃんとJISキーボードとして使えてKarabinerを使いながらCrownやFlowも使えるようになりました。
どうせこのキーボードを使うときはモニターとともに使うので、この使い方で行こうと思います。

Flowについて

このキーボードはFlow対応のマウスとセットで使うと、複数のPC間でキーボードを共有できます。
この記事を読んでる人は知ってると思いますが、Flow対応のマウスを使うと複数のPC間でマウスの移動ができます。
マウスカーソルが画面の外に出ると他のPCにマウスの制御が移って、あたかもマルチディスプレイのようにマシン間を移動してひとつのマウスを共有できます。
それとセットでこのキーボードを使うとマウスの制御と同時にキーボードの制御も移るようになります。
1セットのマウスとキーボードが複数のPCで共有できるので、複数のPCを同時に使うような人はかなり便利な機能です。
さらにおまけでクリップボードも共有できます。
僕はアプリ開発の時などに2台のMacやWindowsPCを使うことがあるので、これはめちゃくちゃ便利です。
Windowsのファイルをコピーして、Macに貼り付けとかできちゃうわけです。

ただMac間で使うときはちょっと注意があって、

貼り付けアクションに失敗しました。コピー&貼り付けを再実行してください。

となって貼り付けできないことがあります。
iCloudのHandoff機能と競合していると思われます。
Handoffを使わないようにすると問題ないようです。
2台のMacのうち片方をOFFにしておけば問題ないようなので、メインのMacはHandoff有効にしておいてサブ側は無効にしておこうと思います。

Karabiner-Elementsでカスタマイズ

前述したように、僕はKarabiner-Elementsでキーボードの設定をカスタマイズして使いやすくしてます。
色々やってますが、このキーボードではCapsLockとCtrlのキーの配置がMacBookのキーボードと逆なので入れ替えて使ってます。
よく外付けのキーボードを使うとOptionとcmdキーも標準キーボードと逆になっていることが多いので入れ替えていますが、このキーボードは標準と同じ配置になっているので設定不要でした。
キーボードのキートップの印字と実際のキーが一致していると混乱しないので嬉しいです。

そういえば、今までつかってた外付けキーボードではCapsLockキーにLEDがなかったので気がつかなかったのですがKarabiner-Elementsを使うとCapsLockのLEDがちゃんとMacBook側と同期するんですね。

ファンクションキーにあらかじめ割り当てられている機能はMacの標準キーボードに割り当てられているのと同じような内容でMacを意識している感じがあります。
微妙に標準と違うところもありますが、基本的にはそのまま使えば良さそうです。
Fnキーを使えば通常のファンクションキーとして動作します。
Karabiner-Elementsでファンクションキーをカスタマイズしているとfnキーを使った時の動作は、Karabiner-Elementsの設定通りになります。

Crownダイアルについて

このキーボードの特徴のCrownダイアルについてです。
対応しているアプリケーションだとこのダイアルに拡大とかの機能を割り当てて使えるんで便利です。
IllustratorやPhotshop、EXCELなどで色々できるようなので試しているところですが、使いやすくカスタマイズすることはあまりできないようなので、あらかじめ用意されている設定で使う感じです。
あらかじめ対応しているアプリケーション以外での用途は限られそうで、ちょっと残念です。

カスタマイズして使おうと考えている場合は若干注意が必要ですが、全体としてはなかなかいいキーボードです。

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