iOS 11用のARゲームを作って公開してみた結果

iOS 11の新機能ARを使ったゲームを作ってAppStoreに公開してみた結果。

公開してみた感想

ARを使ったアプリなら Appleがフューチャーしてくれるかなとの思いもあってまずは作って公開してみました。

ARを使うにはiOS 11が必須だったのでiOS 11が公開されるのと同時にAppStoreに公開されるようにしておいてたのですが、結果、iOS 11の公開と同時にAppStoreのトップページのARアプリのコーナでフューチャーされました
公開と同時にフューチャーというのは出来過ぎでしたが、ここは思惑通りに作戦成功といった感じです。

が、当たり前と言えば当たり前なのですが、iOS 11専用アプリなのでiOS 11でAppStoreを開いた時だけフュチャーされていて、古いiOSでは表示されていませんでした。
公開されたばかりなので、まだiOS 11のシェアは5%前後程度のようです。
シェアの統計はComgateで公開している他のアプリの統計から計算してます。

しかも、iOS 11の対応デバイスでも、その中でAR機能に対応しているデバイスは比較的最新のモデルだけなので、ARに対応しているデバイスはかなり少ないはずです。
iPhone 8も発売されましたが、iPhone Xを待っているユーザが多いようで例年ほどは新しいモデルも売れていないようです。
ということで、そもそもターゲットが少なくフューチャーされてもそれほどダウンロード数は多くありません。
きっとiOS 10以下にも対応しているアプリがフューチャーされた場合と比べたら10分の1程度のダウンロードに留まっているのではないかと。
一応カテゴリのランキング入りはしていましたが。
惜しいですねぇ。。

今回公開したアプリは既に公開していたアプリのAR版として新規アプリとして公開したのですが、既存のアプリへ対応デバイス限定でのARモード追加としてバージョンアップで公開したほうがよかったかなぁ。
微妙に作戦ミスだったかもしれませんね。

作ってみた感想

ARアプリを作った感想ですが難しいです。。
既存のアプリをAR化するところまでは簡単です。
今回はUnityで作ったのですが、UnityがARKitを使うためのPlug-inを用意してくれているので、それを使ってしまえばAR機能自体は結構簡単に実装できてしまいます。
実装で苦労した点を強いてあげると、iOS 11もUnityのPlug-inもベータ版だったので途中バージョンアップしたら動かなくなったてのが何度か。
まぁ、これは仕方がないです。

問題はARゲームってどうすれば面白くなるのかっていうのが分からないことで、いろいろ試してました。
もとになったゲームのゾンビ単では次々と敵が現れてくるのでテンポよく進むのですが、今回公開したゾンビ単ARでは、ARKitで検出した平面に敵を出現させて戦うみたいな感じにしました。
プレイヤーがiPhoneのカメラを構えながら実世界を歩き回っていると、そのうち平面が検出されて、そこに敵が現れるという仕組みです。
実世界の中にゾンビが現れるというのはなかなか新鮮な体験なので面白いしゲームとしても成立できたと思いますが、プレイヤーがiPhone構えて歩き回らなければならない若干手間のかかるゲームになってます。
電車の中とかでちょっと遊んでみるとかは難しいですね。
平面を検出するのにも多少時間がかかるので、テンポという点でもちょっと考慮が必要です。

ゾンビ単ARでなくともARゲームだと多かれ少なかれプレイヤー自体が体を動かす必要があるのではないかと思います。
そういう体を動かすのが良いという人と、面倒という人がいるのではないかと思います。VRでもきっとそうですね。
ARとかVRゲームは今までのような暇つぶしのスマホゲームとはちょっと違うなぁと改めて実感しました。
スマホゲームって隙間時間にちょっと遊ぶという感じのゲームに支えられていると思うのですが、AR/VRはそうではない気がします。
ちょっと気合入れて、さぁやるか!みたいなノリが必要です。

もっと手軽に遊べるARゲームって作れないものかなぁと模索してますが、次もARをつくるか普通のゲームを作るか検討中です。
技術的にはARを取り入れるのはそんなに難しくないことが分かったので、あとはアイディアですね。

よかったら、ゾンビ単ARとゾンビ算ARで遊んでみてください。
ちなみに作者一押しは、ノーマルのゾンビ算です。。

 

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