4月 16
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Rankersとは
Comgateから3つのアプリがRankersに参加しましたので使ってみた感想など。
まずRankersについてですが、これは面白法人カヤックさんが運営する賞金付きのゲーム大会を開催できるサービスです。
ゲームアプリにSDKを組み込むことで簡単にゲーム大会を開催することができるようになります。
ゲームの利用者が大会に参加するとRankersにゲームのスコアが送信されランキングされます。
参加料などはかかりません。
利用者にとってはゲームで遊んで賞金が出るし、アプリ開発者にとっては新規のユーザー獲得が見込めますし、カヤックさんにとっては運用して広告収入などが入るはずなので3者にとって嬉しいサービスです。
早速使ってみた
じつは3月頃Quick Minesweeperのダウンロード数が伸びなかったので大会を開催して何か賞品を出してみようと思って方法を考えていたところでした。
そんなときにちょうどRankersというサービスを知りました。
RankersはAndroidで先行サービス開始していて、iOSはSDKのβ版が公開されているところでした。
どんなもんかと、とりあえずβ版を組み込んでみましたが組み込み自体は割と簡単にできましたが、機能的に物足りないなぁという感じでした。
具体的には大会の開催の都度条件を変えたいとか、古いバージョンを使っている人には参加できないように制御したいとかです。
分からないこともあったのでカヤックさんに問い合わせついでに、いろいろ話を伺ったところ正式版ではSDKに大幅に機能追加されるということで、僕のやりたかったことも正式版では実現できそうだったので、正式版を待って参加することにしました。
β版を試してみてSDKの組み込み自体は簡単だったし自分で大会開催の仕組みを作る手間も省けたので、ついでにQuick Minesweeper以外にも使ってみようと検討した結果1st Impactが大会と相性が良さそう。
そんなわけで、まずこの2つのアプリで試してみることに。
さらに、問い合わせに対応してくれていたカヤックさんの担当の方がたまたまQuick Reversalを使ってくださっていて、それではということで、Quick Reversalも追加して3つのアプリでRankersに参加することにしました。
正式版を待つ間に、β版を使って3つのアプリの実装を完了してテスト実施し、なかなかいい感じでした。
そして4月上旬にいよいよ正式版のSDKができたので組み込んでみました。
すると、Quick Reversalだけなぜかうまく動かない・・。
β版では動いていたんだけどなぁ、ということでカヤックさんにまた問い合わせたりしていたら、対応が迅速ですぐに修正版のSDKを送ってくれたりという神対応でした。
なぜQuick Reversalだけうまく動かなかったのかは謎ですが、なんどか問い合わせのやり取りをしてSDKの対応をしてもらって組み込み完了。
リリースにこぎつけました。
iOSでのRankersのサービス開始が4月22日だったのですが、それに合わせてQuick Minesweeperと1st Impactをバージョンアップでき、Appleの審査の都合で少し遅れてQuick Reversalもリリースできました。
注意事項など
Rankersのサービスを使うにあたっては、いろいろと制約があります。
正確にはサービスのというか法律の制約になりますが、公正な大会でないといけません。
参加者は同じ条件でプレイできる必要があります。
具体的にはアプリ内課金で有利になるようなゲームはNGですし、大会以外で取得したアイテムなどを大会に持ち込んで有利になるようなものもNGです。
1st Impactではプレイヤーが使うボールを選択できますが、強力なボールを使うにはポイントが必要でプレイしながらポイントを増やしたり、アプリ内課金でポイントを購入することができます。
これを大会に持ち込むのはNGということです。
大会参加中は特別な設定を使うような修正が必要になりました。
ですので、大会でプレイヤーを熱くさせてアプリ内課金を誘発させるのを狙うとかはできません。
大会開催までの流れ
大会を開催するにはまずRankersの管理サイトでアプリの情報と大会の情報を登録します。
大会情報では開催期間や利用者への説明文、賞金の設定、スコアが大きい方が上位になるか小さい方が上位になるかとかの基本情報を設定できます。
ほかにJSON形式で大会の条件などを設定でき、これをアプリ側で使うことができます。
例えば、マインスイーパーでは盤面のサイズを設定しておくとかができるので、大会の都度条件を変えて開催することができます。
SDKを組み込んで大会のテストができたら申請して大会を開催します。
申請から大会開催までは3営業日必要だそうですが、申請が通ると開催までの期間はRankersのサイトで開催予定の大会といして告示されます。
SDKを使うと現在開催中の大会情報を取得できます。
大会が開催されているかとか大会の条件や賞金情報などを取得できます。
大会が開催されている場合は、大会参加用のボタンを表示し、プレイヤーはそこからゲームを開始しますが、初めての場合は大会の詳細情報が表示された後にログインしてから開始となります。
ゲームが終了するとAPIをつかってRankersにスコア情報を送信すると、結果画面にランキングなどが表示されるというのが一連の流れです。
大会に参加してのプレイは無制限にできるわけではなく、連続で三回まで大会プレイができるようになっています。
三回プレイするとしばらくのあいだ参加できなくなります(たしか30分くらいだったか)。すぐにもう一度遊びたい時は動画リワードで広告を見ることでもう一回プレイできます。
この動画広告がカヤックさんの収益になります。
使ってみて
面白いサービスですが、まだ始まったばかりのサービスで機能もまだまだこれから追加されていくのだろうと思います。
先日、怒首領蜂 一面番長の大会が開催され、そこではランキング情報と同時にプレイ動画も公開されるようになっていましたが、僕が実装していた時はまだ予定の機能でした。
大会情報の管理画面もまだ荒削りなところがあって、テスト用に試しに作った大会を削除する機能がなかったりするので、ゴミ大会が僕の管理画面にはたくさん残ったりします(^-^;。
僕がRankersに期待していたのは集客だったのですが、Rankersがまだメジャーなサービスになっていないので、今はまだそれほどの集客力はなく、既存のユーザーがRankersに参加している感じです。
だんだん参加アプリが増えてくれば集客力も上がってくると思いますので今後に期待です。
無料で参加できて賞金まで出るので、多くの方が参加してくれると思ったのですが、予想より参加する人が少ない印象です。
ひとつのハードルは参加するのに当然ログインが必要になるのですが、Facebookのアカウントが必要なことかもしれません。
Facebook以外のアカウントにも対応されると少し敷居が下がるかもしれません。
賞金というのもちょっと生々しい感じがするので、賞金以外に例えばAmazonポイントや景品などにできるようにする方がひょっとすると参加しやすくなるような気もします。
あと今回は大会への動線となるボタンをRankersで用意された標準のバナーのようなボタンを使ったのですが、独自のものを使うこともできるそうなので、自前でアプリのデザインに合わせたものをちゃんと用意した方がいいかもしれません。
僕的は実装も簡単だし必要最低限の情報が表示されて目に付きやすいのでいいかと思ったのですが、人によっては新手の広告と誤解されて警戒されるかもしれません。
どんなアプリがいいのか
Comgateでは一番乗りでiOSのRankersに参加しましたが、GWに入ったこともあってか現在は他にも幾つかのアプリが大会を開催しています。
カジュアルゲームばかりですが、Rankersには短時間でできるミニゲームが向いている気がします。
基本的にはスコアで競うことになるので、本来オセロのような対戦ゲームは参加しにくいのですが、幸運なことにQuick Reversalは爆速リバーシ特有のRankersに合うゲームモードがあらかじめ用意されていました。
Minesweeperみたいなのも熱烈ファンはもくもくと記録を狙いますが、賞金付きでスコアを競うとまた違った燃え上り方があるのではないかと。
うちのゲームで一番Rankers向けなのは1st Impactの気がします。短時間でカタのつくアクションゲームで、やりこむと高得点が狙えるようになるけど、ちょっと運の要素があって初心者でも間違って高得点が出るかもしれない感じのゲームです。
集客力あんまないのか。実装の工数とかかる費用考えたら他の機能実装した方が稼げそうだな。
参加するアプリも徐々に増えてるみたいなので、今後に期待ですね。
えー!コンテニューの広告収入とられるって結構アコギだな・・。