店頭デモ用iPhoneアプリの作り方

家電量販店などに展示してあるiPhoneやiPod touchには、いくつかのアプリがデモ用にインストールしてあって来店したお客さんが使えるようになっています。

インストールしてあるアプリはAppleが数あるアプリ群から選んだものなので、それなりに光るアプリだと思いますが、実はTaiatariも店頭のデモ機に入っていたりします。

デモ機にインストールされているアプリは、一般にAppStoreで購入できるものとは別のもので、デモ用に作成されたものです。

例えばアプリを起動すると、デモ用のバージョンであることが表示されます。

デモ用バージョンのアプリはAppleが作っている訳ではなく、Appleがアプリの開発元に依頼してデモ用にカスタマイズしてもらって使っています。

カスタマイズというのは、例えば次のようなことです。

  1. 起動画面にデモ用バージョンであることを表示すること
  2. アカウントが必要な機能を無効にすること
  3. 個人情報などを入力できないようにすること

なので、例えばGame CenterやTwitterなどのアカウントを使っているアプリはその機能を無効にしないと行けませんし、ハイスコアを出したときに名前を入力する機能があるゲームや、メモ帳のようなアプリだったら、終了時にデータをクリアするようなことをしておかなければいけません。

Taiatariの場合はGame Centerを使っていたのでデモ用バージョンでは、機能を無効にしました。

そういったカスタマイズをすると、一応それなりのテストも必要になるので、結構面倒なんですよ。

一番面倒だったのは、iOSのバージョンが指定されたことです。

Taiatariのデモ用バージョンを作ったときはちょうどiOS 4.3のベータ版が出ていた頃で、そのバージョンでの動作確認を依頼されました。

動作確認用のiPhoneは普段使いの一台しか持ってなかったので、あまりベータ版をインストールするのは気が進まなかったんですが。。

Taiatariも突然メールでAppleからデモ用バージョンの作成の依頼があったんですが、いつまでという期限付きで依頼がくるのであわてて作りました。

これが結構急な話なんですよ。

断ればいい話ですが、店頭のデモ機に自分の作ったアプリが使われるのは結構うれしいものなので、もちろん協力しました。

デモ用バージョンの作成依頼は、Appleの方で厳選して十分に候補を絞り込んだあとに依頼するそうですが、言い方を変えると依頼した時点では決定ではないということなので、せっかく作って提供しても非採用でしたという可能性もある訳です。

Taiatariのデモ用バージョンを作ったのは2月頃だったのですが、その後店頭で見かけることも無かったので、てっきり没になったのかと思っていましたが、今日初めて店頭で見かけました。

どのくらいの店舗で入っているのか気になるところなので、今後ちょくちょくチェックしようかな。

これを読んだ方、店頭で見かけたら起動しておいてくださいね!

私も今日見かけた店舗ではさりげなくTaiatariを起動してハイスコアを記録して帰ってきました。

ちなみにデモ用バージョンは若干古い Taiatari Ver 1.1.0ベースなので、懐かしい感じでした。。

最新のTaiatariは、結構変わってるんですよねえ。

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