最新マウスMX MASTER 2SのPC間のマウス共有機能FLOWを試してみた

Logicoolの最上位マウスの新作MX2100sGR MX MASTER 2Sを買ってしまいました。
前のモデルのMX2000 MX MASTERも持っていたのですが、新機能FLOWに惹かれて思わずポチってしまい、浮かれているところでレビューをしてみます。

ザックリ書くと、

  • 外観は前のモデルとあまり変わらない
  • マウスの基本機能はあまり変わらない
  • 新機能FLOWが凄い

というところですが、まず、外観から。

外観について

見た目は前のモデルとほとんど変わりません。
手元に届くまで気付かなかったですが色は若干変わってます。
黒からグレーっぽくなって、外側のフレームの色も変わってます。細かいところではロジクールのロゴも変わってます。
並べるとこんな感じです。右が新しい方です。

新旧比較

新旧比較

スッキリした印象になりましたが、僕は前の色とロゴの方が高級感があって好きです。
新色はMacBookなどに合う色だと思います。
形状は前と同じです。
大きいのでモバイルには勧めません。
大きいのを毛嫌いする人もいるかもしれませんが、据え置きで使うならこのくらいの方が使いやすいです。重くて疲れるということはありません。
むしろ僕は小さくて軽いマウスの方が長時間使っていると疲れます。
以前は小さめのマウスを好んで使っていた時期もあったのですが、歳とともに小さいマウスが苦手になりました。。
ただ手の小さい女性や子供には大きいかもしれませんね。
僕は成人男性なのでちょっと分かりません。

ボタンについて

ボタンがいくつかついてますが、前のモデルと変わってません。
メインの左右ボタンも前と変わっていませんが、押し感触が気持ちカチッとしたしっかりした感触になりました。
前より感触がいいです。
ただ、微妙なもので個体差か使い込みによる差の可能性もあります。

ブラウザなどの戻る、進むで使うためのボタンは左側面に付いてます。

MX MASTER 2S

MX MASTER 2S

チルトホイールではありません。
全モデルのレビューでチルトホイールを望む方がそれなりにいたようですが、僕はチルトホイール苦手なのでこっちの方がいいです。
また、ブラウザなどの画面上のUIでは左右に並んでボタンが配置されてるのが普通ですが、このマウスは上下に並んで配置されています。
このせいか使いにくいのではと敬遠されているレビューを前モデルでよく見かけましたが、この戻る/進むボタンは使ってみると絶妙な配置で親指押しやすいボタン配置になっており、かなり楽に押せます。
よく使うであろう戻るボタンを方が大きく押しやすく配置されているため迷うこともありません。
逆にいうと進むボタンは少し押しにくいと言えるかもしれませんが、押し間違いを防げるのでトータルとしては使いやすく感じます。
操作にはすぐになれると思います、僕はすぐ慣れました。
モデルチェンジしても配置を変えなかったのは、やっぱり使いやすかったからかと思います。

他にホイール自体とホイールの手前側、さらに左下の親指を乗せる部分がボタンになっていて、好きな機能を割り当てられます。
左下のボタンはパッと見ボタンになってることに気づかないかも知りませんが床方向に押せるボタンになっています。
しっかり押さえない反応しないので間違って押してしまうことはないですが、頻繁使う機能を割り当てるのには向かないかもしれません。
そこそこ使う機能を割り当てておくと結構便利です。
押しながらマウスを4方向に動かすことでジェスチャーに4機能に割り当てることができます。
僕はMacの仮想デスクトップの切り替えに使ってますが結構便利です。

ちなみにホイールボタンはブラウザなどのタブを閉じるショートカットキーを、ホイールの手前のボタンはラウンチパットの表示を割り当ててます。

ちなみにホイール手前のボタンはデフォルトだとホイールスピードの手動切り替えに割り当てられてましたが、このマウスはホイールを回すスピードで自動的にスピードを切り替えてくれるメチャ便利な機能(これ、始めはすごい感動しました)がついているので、手動で切り替えたいと思うことはないです。
押しやすいボタンですし、よく使う別の機能に割り当てちゃうのが吉です。

ゲーマー向けのマウスはたくさんとボタンは付いてるのがありますが、僕はたくさんボタンがあっても混乱するのでこのくらいが丁度いいです。
ジェスチャーとかも含めるとこれでも多すぎるくらいです。

PCとの接続について

PCとの接続に使う付属のUSBレシーバーは従来のと見た目は変わらないように見えます。
十分小型ですがモバイル向けの姉妹機のMX ANYWARE 2Sに付属のレシーバーはさらに小型らしいです。
こっちも小型にして欲しかったなぁ。
感度の方は、従来どおり高感度です。
Bluetooth接続ですが、Surface Pro 4とMacBookで試すと、MacBookの方が少し反応が悪い気がします。
とはいえ、ほんのわずかな違いなので気付かない人は気付かないかもしれません。
比べるみるとわかる程度です。
ただ、後述のFLOWを使う場合はどうしても比べないわけにはいかなくなるのですが。。
付属のレシーバーの方がマウスの動きにカーソルがついてくる感じがします。
同じBluetoothでもMacBookで純正のMagic Mouseのマウスの方がキビキビ動く気がします。
このマウスとMacBookの相性なんでしょうか。
なのでMacBookでは付属のレシーバーを使うようにしました。
Surfaceの方はBluetoothでもUSBレシーバーでもあまり差は感じられません。
このへんは前のモデルと同じ感想です。

FLOWについて

さてこのマウスの売りの新機能FLOWについてです。
このページにたどりつく方はおそらくご存知かと思いますが、2台のPC間でシームレスにマウスカーソルの行き来ができる機能です。
ふつうだと2つのPCでそれぞれにマウスを用意するか、いちいちペアリングして使うところですが、このマウスはマルチモニタの環境でモニタ間でマウスカーソルを移動するが如く、2台のPC間でひとつマウスで行き来できます
前のモデルでも3つのPCとペアリングできたので、背面の切り替えボタンを押すだけで接続するPCの切り替えができて超楽チンだったのですが、その操作すら不要になりました。
片方のPCの端からマウスカーソルを外側に移動すると、もう一台のPCの画面の端からカーソルが現れるという感じです。
素敵!
かなりスムーズです。
スリープ状態で反対側のPCからカーソルを送るとスリープ解除されるみたいです。
ただたまにうまく切り替わらない時があります。
PCが切り替わる速度ですが、画面の端で一瞬カーソルが引っかかる感じの間があって、隣の画面に移ります。
1秒もかかりません。コンマ何秒の世界です。
これで2台それぞれにマウスを用意する必要も、マウスをひっくり返してペアリングし直す必要もなくなりました。

さらになんと2台のPC間でコピペもできます。
なんかマウスの範疇を超えてる気がしますがかなり便利です。
コーディングしてて、Surfaceでググって調べた結果をMacBookに貼り付けたいーとかよくあったりするし、ちょっとしたファイルを転送するのにDropboxとか経由する手間が減って地味に便利です。
ちなみにコピペは右クリックメニューからでも、キーボードショートカットキーのCTRL+Cでもできます
たださすがにドラッグ&ドロップで他方のPCにファイルを持っていくのはできないようです。
ファイルをつかんだまま、他方のPCへカーソルを移動しようとするとFLOWが効かず、カーソルを他方のPCへ移動できません。
でも、これも強制的にファイルを画面端に落としてカーソルだけ隣に移動されても困るのでちゃんと意図的に制御しているんでしょうね。
訂正します。MacからWindowsへドラッグしようとしたときは上記のような動作ですが、WindowsからMacだとカーソルだけMac側に移動してしまうみたいです。
参考にPC間のカーソル移動とコピペの様子を録画した動画を載せておきます。

FLOWみたいな機能は、無ければ無いで今までそれが普通と思って工夫して使ってたのですが、慣れちゃうと手放せない機能になりそうです。
ちなみに知らなかったのですがFLOWのような機能をLAN経由で実現するソフトウェアは以前から有ったようです。
ただFLOWのようにマウスに付いてくるというのは、OSのバージョンアップとかがあってもメーカーがサポートして対応してくれるだろうから安心で導入しやすいです。

FLOWを使い始める設定も簡単で、2台のPCでそれぞれLogicool Options(マウスの設定するソフトウェアです)をインストールしてMX MASTER 2Sとペアリングしてあれば、いっぽうのPCからFLOW機能をオンにするだけです。
自動的にLAN内から他方のPCを検索してくれて使えるようになります。

その他のこと

マウスの解像度は前のモデルより上がって、最大4000dpiになっています。
あまり実感できませんが。。
マウスカーソルの速度は調整することができるのですが、作業内容によってちょっと速度を変えたいなというときにLogicool Optionsを開くのはちょっと面倒です。
ボタンに解像度変更機能を割り当てることができるので頻繁に切り替えたいときはマウス感度という機能を割り当てましょう。

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